日々是英文解釈

【日々是英文法】1日1個英文法を解いてみる No.35

日々是英文法 No.35

大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。

是非毎日覗いてみてください。

  • 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
    The contents of the document will remain secret (  ) he does not give them away.
    1 in order to
    2 with regard to
    3 as long as
    4 in spite of

この問題は、2020年関西学院大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。

接続詞 or 前置詞

今回の問題を解くポイントは、接続詞or前置詞の見極めです。
入試問題やTOEICで目標を達成するためには熟語を覚えることは大切です。
今回の選択肢に出てくる熟語は全て覚えてほしい熟語です。
その際に、その熟語がどういった形で使われるかも含めて覚えるようにしてください。

in order to:目的

in order toのtoは、不定詞のtoです。
不定詞ですので、in order to後ろには動詞の原形が来ます。
不定詞には、大きく分けて、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の3つがあります。
さらに副詞的用法には、「目的」「原因・理由」「結果」「判断の根拠」などがあります。
この中で、副詞的用法の「目的」の意味だとしっかり伝える為に用いられるのがin order to(またはso as to)です。
orderは重要な単語で「順序」「整理」などの意味があり、in orderは「順番に」「整理して」という意味です。
in order to は、to以下に向かってしっかりと向かうというニュアンスを加えています。
不定詞ですので、in order toの後ろには動詞の原形がきます。
また、否定文は「in order not to」になり、意味上の主語を入れる際は「in order for S to」になるので注意してください。

  • in order to 動詞の原形:目的(~のために)

with regard to:対象・関連

with regard toのto、前置詞のtoです。
前置詞ですので、toの後ろには名詞がきます。
regardも重要な単語で、動詞であればregard A as Bの形で「AをBとみなす」という意味があります。
今回のように名詞であれば「心づかい」「尊敬」「(考慮すべき)点」という意味があります。
with regard to 名詞で、「名詞に対して心配があるのですが」というニュアンスがあります。
ビジネスなどで「~の件につきまして」という際にも用いられます。

  • with regard to 名詞:対象・関連(~に関して)

as long as:条件

as long as は条件を表す際に用いられ、「~する条件で」「~の限りにおいては」という意味になります。。
longには、長いという意味がありますが、次の<例文1>のように時間的な長さを表す際に使われます。

<例文1>
How long can you wait?
(あなたはどれくらい待つことができますか。)

as long as は後ろに文(S + V)が来ますので、接続詞として覚えてください。

as far as:範囲

as long as は、as far asと間違えることがよくあります。
longと異なり farには「空間的な遠さ」を表します。
このことから、as far asは範囲を表す際に用いられます。

<例文2>
As far as I know, he is a teacher.
(私が知っている範囲では、彼は先生です。)

as long as は後ろに文(S + V)が来ますので、接続詞として覚えてください。

  • as long as S + V:条件(~という条件で)
  • as far as S + V:範囲(~の範囲では)

as long as と as far asはどちらも「~という範囲で」と訳されることがあります。
その際は、「時間的な長さ」なのか「空間的な遠さ」なのかを考えてみてください。

in spite of:~に関わらず

in spite of は、後ろに名詞を置き「~に関わらず」という意味になります。
名詞が後ろに来るので、前置詞として覚えてください。
spite は「悪意(をもって邪魔をすること)」という意味の名詞です。
このことからin spte of 名詞で、「名詞の悪意の中で」といういみによって、「悪意の嫌がらせがあっても」という意味になったのだと考えられます。

  • in spite of:~に関わらず

今回の問題の解き方と解答

今回の問題では、(  )の後ろにhe does not give them awayという文が来ています。
このことから、(  )には接続詞が入ると判断できます。
選択肢の中で接続詞として用いられるのは3 as long asのみです。
よって、正解は3 as long asになります。

今回の問題のように前置詞か接続詞かを考えるだけで解ける問題があります。
そういった問題は、文章の意味がわからなくても解けるので素早く解くようにしましょう。

  • <正解>
    3 as long as
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オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。