日々是英文法

【日々是英文法】1日1個英文法を解いてみる No.73

日々是英文法 No.73

大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。

是非毎日覗いてみてください。

  • 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
    There’s no one else you need to wait for, (  )?
    1 are there
    2 aren’t there
    3 is there
    4 isn’t there

この問題は、2019年近畿大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。

解答だけ見たい人はこちら

今回のポイント:付加疑問文

今回の問題を解くポイントは、付加疑問文です。
付加疑問文は、「~ですね、~ではないですね」と確認を行う際に用います。

<例文1>
(1) You were busy, weren’t you?
あなたは忙しかったのですね。
(2) You don’t have a dictionary, do you?
あなたは辞書を持ってなかったですよね?

付加疑問文は、<例文1>のように最後に「weren’t you」「do you」を付けることで疑問文をつくります。
最後に付けるもののルールは次のようになります。

  • 付加疑問文のルール
    <肯定文の場合>「~ですね」
    be動詞を用いる文:be動詞 + not + 主語
    一般動詞を用いる文:do(does, did) + not + 主語
    助動詞を用いる文:助動詞 + not + 主語
    完了形の分:have(has, had) + not + 主語
    there are(is)の文:is(are) + not + there
    <否定文の場合>「~ではないですね。」
    肯定文の場合のnotを除く

<例文1>の(1)は、You were busyというbe動詞の肯定文になので、否定文の倒置であるweren’t youを付加して疑問文を作ります。
一方、(2)はYou don’t have a dictinaryという一般動詞の否定文なので、notのつかないdo youを付加することになります。

準否定語を用いた付加疑問文

no, nobody, nothing, hardlyなど、否定の意味を表す語を「準否定語」と言います。
この準否定語を用いた英文の付加疑問文では、肯定文の形をしていても否定文のルールに従います。

<例文2>
Nobody went there, did they?
誰もそこに言ってないんですよね?

<例文2>では、文章自体は肯定文の形になっています。
しかし、文の意味は「誰もそこに行っていない」と否定になります。
この場合、付加疑問文を作る際はdid theyと否定文と同じnotを除いた形になります。
尚、付加疑問文でNobody, No oneの場合はtheyを使います。

  • 準否定語を用いる文の付加疑問文は否定文と同じ扱い

付加疑問文の答え方

付加疑問文は、Yes/Noで答えることになります。

<例文3>
You were busy, weren’t you?
あなたは忙しかったのですね。
⇒ Yes, I was.(はい、忙しかったです。)
No, I wasn’t.(いいえ、忙しくなかったです。)

<例文3>では、「忙しかったか」を聞かれています。
ですので、忙しかったならYes、忙しくなかったならNoで答えることになります。

<例文4>
You weren’t busy, were you?
あなたは忙しくなかったのですね。
⇒ Yes, I was.(いいえ、忙しかったです。)
No, I wasn’t.(はい、忙しくなかったです。)

<例文4>では、「忙しくなかったか」を聞いています。
日本語で考えると、「忙しくなかった」なら「はい」、「忙しかった」なら「いいえ」で答えることになります。
しかし、英語では、「忙しかった」ならYes、「忙しくなかった」ならNoで答えることになります。
これは本来「Yes, I was busy./ No, I wasn’t busy.」のbusyが省略された答え方であるからです。

<例文3><例文4>からわかるように付加疑問文は、肯定の内容ならYes, 否定の内容ならNoということになります。

  • 付加疑問文の答え方
    肯定の内容の場合:Yes
    否定の内容の場合:No

今回の問題の解き方と解答

今回の問題では、選択肢を見て付加疑問文の問題であることを把握します。
前半がThere isの短縮形であるThere’sで始まっており肯定文の形になっています。
しかし、There’sの後ろにno oneが使われており否定の内容になっています。
このことから、(   )に入るのは3 is thereになります。

よって、正解は3 is thereとなります。

  • <正解>
    3 is there
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オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。