日々是英文法 No.95
大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。
是非毎日覗いてみてください。
- 次の1~6を並び替えて空所を補い文を完成させなさい。
この会社におけるあなたの役割は、同僚にやさしく接することではなく、彼らの議論を促すことである。
Your role in this company ( ) your colleagues as to stimulate their discussion.
1 be, 2 is, 3 much to, 4 nice, 5 not so, 6 to
この問題は、2018年近畿大学の問題です。
受験生であれば、30秒以内に解いて欲しい問題です。
解答だけ見たい人はこちら
今回用いられているのは原級です。
原級
原級は、「as + 形容詞(副詞)の原級 + as ~」の形で「~と同じくらい」という意味になります。
<例題1>
(1) Tom is tall.
Tomは背が高いです。
(2) Mike is tall.
Mikeは背が高いです。
<例題1>(1)(2)では、それぞれTomとMikeが背が高いことを表しています。
この2人が同じくらい高いことを表したの次の<例題2>になります。
<例題2>
Tom is as tall as Mike
TomはMikeと同じくらいの背の高さです。
<原級の作り方>
① 主語とする文の形容詞(副詞)をas 原級 asにします。
② 比較する文を2つ目のasの後ろに置きます。
③ 共通するものを省略する。
![](https://www.goodambition.biz/goodambition/wp-content/uploads/2020/05/202.png)
この文を否定文にするときは、1つ目のasをsoにすることが多いです。
![](https://www.goodambition.biz/goodambition/wp-content/uploads/2020/05/203.png)
not so much A as B = rather B than A
比較の文では、「~するよりむしろ・・・」といった表現がいくつかあります。
原級を用いる場合は、程度を表すmuchを用いて「not so much A as B」または「not A so much as B」の形があります。
比較級を用いる場合は、「rather B then A」または「B rather than A」の形を用います。
<例文3>
原級:He is not so much a sholar as a writer.
= He is not a scholar so much as a writer.
比較級:He is a writer rather than a scholar.
= He is rather a writer than a scholar.
彼は学者というよりむしろ作家だ。
<not so much A as Bの成り立ち>
<例文3>では、He is a scholar.とHe is a writer.の2つの分が比較されています。
この際、度合(程度)を表すmuchを用いて、「scholarであるのと、writerであるのとの度合(程度)」を比較します。
① 主語とする文の語尾にas much asをつけ、その後ろに比較する文を置く。
② 共通するものを省略する。
この際、as muchの部分を比較対象の前に置くことがあります。
比較対象がわかりやすいためこの形で用いられることがよくあります。
![](https://www.goodambition.biz/goodambition/wp-content/uploads/2020/05/206.png)
こうしてできた文を否定文にしたものが、「not so much A as B」の文になります。
![](https://www.goodambition.biz/goodambition/wp-content/uploads/2020/05/207.png)
<例文3>では、「writerである度合いほどscholarである度合いは大きくない」という意味で「scholarというよりむしろ作家だ」という訳になります。
- 原級
- 今回の問題の解き方と解答
今回の問題の解き方と解答
今回の問題では、選択肢にso、( )の後ろにasがあることから原級比較の問題だと判断します。
まず日本語から、「同僚に優しく接する」と「彼らの議論を促す」が比較されていることがわかります。
( )の前文を考慮してそれぞれの文を考えてみます。
(1) Your role in this company is to be nice to your colleagues.
(2) Yout role in this comapany is to stimulate their discussion.
この(1) (2)をそれぞれ比較し、(1)のほうが程度が大きくないという文にします。
![](https://www.goodambition.biz/goodambition/wp-content/uploads/2020/05/208.png)
よって正解は、is not so much to be nice to (2-5-3-1-4-6)
- <正解>
is not so much to be nice to (2-5-3-1-4-6)