日々是英文法

【日々是英文法】1日1個英文法を解いてみる No.41

日々是英文法 No.41

大学入試問題やTOEIC等の文法をほぼ毎日1問ずつ解説していきます。
たった1問でも毎日続ければ365問です。
大学入試を乗り越えるためには365問だけではもちろん足りません。
しかし、毎日少しでも英語に触れること、そしてそれを確実に覚える習慣を身につけることはとても大切なことです。

是非毎日覗いてみてください。

  • 次の問いの( )の中に入れるのに最も適当なものを、1~4の中から選びなさい。
    If I (  ) rich, I would buy a big house.
    1 am
    2 were
    3 will be
    4 would be

この問題は、2018年立命館大学の問題です。
受験生であれば、5秒以内に解いて欲しい問題です。

仮定法

今回の問題を解くポイントになるのは、「仮定法」です。

仮定法には以下の3つがあります。

  • 仮定法現在(これからのことを仮定)
  • 仮定法過去(現在のことを仮定)
  • 仮定法過去完了(過去のことを仮定)

仮定法現在

仮定法現在は、「S + 提案・要求・希望などを表す動詞 + that S’ + (should) + 動詞の原形」という形になります。
提案・要求・希望などを表す動詞(ask, insist, purpose, requestなど)がthat節を目的語にとる場合は、that節内の動詞は原形になります。
提案や要求はまだ実際にはそうなっていない事ですのでshouldを用いた仮定法が用いられていると覚えてください。
イギリス英語ではshouldが用いられますが、省略されることが多いです。

<例文1>
He suggests that she (should) go there.
(彼は彼女がそこに行くことを提案しています。)

<例文1>ではsuggestという提案を表す動詞が用いられているので、that節はshould + 動詞の原形になります。
shouldが省略されたとき、go をgoesにしないように注意してください。

  • 仮定法現在
    S + 提案・要求・希望などを表す動詞 + that S’ + (should) + 動詞の原形

仮定法過去

仮定法過去は、「If ~ 過去形 ・・・, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.」という形になります。
仮定法過去では、現在の事実とは反対の事を仮定する際に用います。
助動詞の過去形が仮定法を見極めるポイントになります。

  • 仮定法過去:現在の事実とは反対のことを仮定
    If ~ 過去形 ・・・, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.

次の例文を見てください。

<例文2>
If I had enough money, I could buy it.
⇒ I don’t have enough money, so I can’t buy it.
もしお金があったら、それを買うことができるのに。
⇒ 実際にはお金がないから買うことができない。

<例文2>では、実際にはお金がないから買うことができないことを「もしお金があったら」と仮定しています。
仮定法がでてきたら、実際は逆のことが起こっているということを意識しましょう。

仮定法過去完了

仮定法過去完了は、「If ~ had 過去分詞 ・・・, ~ 助動詞の過去形 + have 過去分詞.」という形になります。
仮定法過去完了は過去の事実とは反対のことを仮定する際に用います。
助動詞の過去形が仮定法を見極めるポイントになります。

  • 仮定法過去完了:過去の事実とは反対のことを仮定
    If ~ had 過去分詞 ・・・, ~ 助動詞の過去形 + have 過去分詞.

<例文3>
If I had had enough money, I could have bought it.
⇒ I didn’t have enough money, so I ccouldn’t buy it.
もしお金があったら、それを買うことができたのに。
⇒ 実際にはお金がなかったから買うことができなかった。

<例文3>では、実際にはお金がなかったから買うことができなかったことを「もしあの時お金があったらなぁ」と仮定しています。
仮定法がでてきたら、実際は逆のことが起こっているということを意識しましょう。

仮定法過去完了+仮定法過去

仮定法過去と仮定法過去完了を混合して、「過去」にこうだったら「現在」こうなのにという表現をすることもあります。
その場合は、「If ~ had 過去分詞 ・・・, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.」の形になります。

  • 混合型:仮定法過去完了+仮定法過去
    「If ~ had 過去分詞 ・・・, ~ 助動詞の過去形 動詞の原形.」

<例文4>
If I had not followed your advice, I would not be happy now.
⇒ AS I followed your advice, I’m happy now.
あなたの助言に従っていなかったら、今幸せではないでしょう。
⇒ 実際にはあなたの助言に従ったので、今幸せです。

<例文4>の前半では、「過去に助言に従っていなかったら」と過去の事実と反対のことを仮定しています。
それに対して後半で、「今幸せではなかった」と現在の事実とは反対のことを言っています。

今回の問題の解き方と解答

今回の問題では、If節の後にwouldという助動詞の過去形があります。
この段階で仮定法を疑ってください。
そして、選択肢を見ると仮定法であれば正解になりうるのは2 were のみです。

意味を考えてみると、ifの後は「もっと大きい家を買う」、前は「私が金持ちであったら」となっています。
このことから、この文は仮定法であり正解は 2 wereであると判断します。
ここで、仮定法の場合は通常wasを使うところはwereを使いますので覚えておきましょう。

  • <正解>
    2 were

仮定法については、以前にも扱っていますので覗いてみてください。

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オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。