日々是英文法

【日々是英文解釈】英文を前から理解しよう!

日々是英文解釈 No.10

大学入試問題やTOEIC等で出てくる英文をほぼ毎日1文ずつ解説していきます。
英語の学習において、「文法はある程度理解しているけど英文が読めない」ということはよくあります。
英文を読むためには、英文を読むための英文法の使い方を学ぶ必要があります。

また小学校や中学校では、英文を後ろから返って読むように教わったりします。
しかし、それでは時間がかかってしまいます。
基本的に、英文は前から一度読んで内容を理解できることが大事です。
前から読んで理解できるように、よくでてくる英文を毎日一文ずつ解説していきます。

是非毎日覗いてみてください。

  • 次の英文を訳しなさい。
    His going there was necessary.

今回は、意味上の主語について解説します。

意味上の主語

動名詞や不定詞には、意味上の主語がつくことがあります。
その際のルールについてまとめたいと思います。

動名詞の意味上の主語

動名詞の意味上の主語は、動名詞の前に所有格を置くことで表されます。

<例文1>
(1) He is sure of succeeding.
彼は(自分が)成功すると確信している。
(2) He is sure of her succeeding.
彼は彼女が成功すると確信している。

<例文1>の(1)では、成功するのは彼です。
彼が自分自身が成功していると確信しているという意味になります。

一方(2)は、確信しているのは彼ですが成功するのは彼女です。
つまり、successingという動名詞の意味上での主語はherということになります。
このように動名詞の前に所有格を置くことで意味上の主語を表すことがあります。
この所有格の訳し方を間違えることがよくありますので注意してください。

目的格を用いた意味上の主語

動名詞の意味上の主語は基本的には所有格で表されます。
しかし、他動詞や前置詞の次では目的格を用いられることもあります。

<例文2>
(1) I am sure of him succeeding.
私は彼が成功すると信じている。
(2) Do you mind me opening the door?
ドアをあけてもいいですか?
(私がドアを空けるのを気にしますか?)

<例文2>の(1)では、本来であればhisのところがhimになっています。
これは、ofの目的語の位置に意味上の主語が来ているからです。
(2)も(1)と同様に、本来myであるところがmeになっています。
これはmindという動詞の目的語の位置に置かれています。
このように、意味上の主語が目的語の位置に来る時は目的格がもちいられることがあります。

  • 動名詞の意味上の主語:動名詞の前に所有格を置く
    (目的格を用いるときもある)

不定詞の意味上の主語

不定詞の意味上の主語は、of, forを用いることで表されます。

<例文3>
(1) It is easy for him to get up early.
早く起きることは彼にとっては簡単なことです。
(2) It is kind of you to help me.
私を助けてくれるなんてあなたは優しいです。

<例文3>の(1)では、早く起きるのはhimです。
このように、不定詞の前にforを置くことで意味上の主語を表すことがよくあります。
英文解釈では、不定詞の前にforを見たらまず意味上の主語を疑うようにしましょう。

ただし、(2)のようにofを落ちいて意味上の主語を表すこともあります。
ofを使うのは、(2)のkindのような「人の性質」を表す形の時はofを使います。

  • 不定詞の意味上の主語:forを用いることで表現する
    ただし、人の性質を表す形の際はofを用いる

今回の問題の訳し方と解答

前回書いたように英文を読む上では以下の二つがまず大切です。

  • 最初に出てきた名詞を主語として考える
  • 前置詞のついた名詞は主語になれない

まずは主語を探すことを意識して読み進めます。

今回の問題では、先頭にHisがきています。
his は名詞の前に使われるので、次に名詞が来ると考えながら読み進めます。

すると次に来るのがgoingです。
「~ing」を見たら、1 進行形、2 動名詞、3 分詞、4 分詞構文のどれであるかを判断する必要があります。

今回は前にHisがあるので、goingは動名詞であり、Hisは意味上の主語だと考えます。
またgoingが先頭の名詞になるので、これが分の主語だと考えます。

そして更に読み進めると、thereの後ろにwasを見てここまでの判断が正しかったとわかります。
そして最後に、形容詞であるnecessaryがあることからこの文は第2文型(S + V + C)であることがわかります。

  • <正解>
    彼がそこに行くことが必要です。

今回はよく意味を取り間違える意味上の主語について書きました。
動名詞の前の所有格、不定詞の前のforを見たら意味上の主語を考えるようにしましょう。


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けど英文を読むことが出来ないという人は一度手に取ってみてください。

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オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。