英文法

【動名詞を基本から学び直し】英文を読むのに必須な動名詞についてわかりやすく解説

学生
学生
動名詞ってどうゆう時に使うの?
不定詞との違いは?
先生
先生
動名詞と不定詞は同じように使ったりしますが、意味が変わってしまう事があります。
まずは、動名詞の基本から勉強してみましょう。
<この記事でわかること>

動名詞の基本的な構造と使われ方

動名詞とは

動名詞は、「~ing」の形で「~すること」という意味になり名詞の働きをします。
進行形や分詞も同じような形をしているので、見分けられる必要があります。
まずは、動名詞がどういう風に使われるかを見ていきましょう。

主語として働く動名詞

次の例文を見てください。

<例文1>
English is interesting.
英語は面白いです。

<例文1>では、英語がおもしろいはわかりますが、英語を「使う」ことが面白いのか「話す」ことが面白いのかがわかりません。
そこで用いるのが、動名詞です。

<例文2>
Learning English is interesting.
英語を学ぶことは面白いです。

動名詞は動詞にingをつけ、不定詞はtoを付けることで、どちらも「~すること」という意味になります。
<例文2>は動名詞を使うことで「英語を学ぶこと」という意味になります。

このように、動名詞はLearning Englishのように、一つのかたまりとする働きがあります。
<例文2>では、Learning Englishがかたまりとして主語となっています。

【参考】形式主語を用いた主語として働く動名詞

<例文2>は、形式主語(it)を用いて次のように表すことも可能です。

<参考例文1>
It is interesting learning English.
英語を学ぶことは難しい。

<参考例文1>は、形式主語構文を用いて「面白いです」と先に伝えてから、「英語を学ぶことは」という形になっています。

形式主語構文は不定詞でよく使われる構文ですが、動名詞で使われることはあまりありません。
ただ、次のような構文では使われます。

It is no use ~ing(~しても無駄だ)
It is worth ~ing(~する価値がある)

こういった構文は、熟語と覚えるようにしましょう。

補語として働く動名詞

<例文2>では、主語として働く動名詞を扱いました。
動名詞は、名詞であることから補語としても働きます。

<例文3>
His hobby is collecting foreign stamps.
彼の趣味は、外国の切手を集めることです。

<例文3>では、動名詞のcollectingが「collecting foreign stamps」をまとめて補語となっています。

ここで、<例文3>だと進行形(be動詞+~ing)と同じ形になっています。
しかし、進行形だとすると、「彼の趣味が集めている」ことになりますので今回は動名詞だと判断できます。

目的語として働く動名詞

動名詞は目的語としても働きます。

<例文4>
She likes playing tennis.
彼女は、テニスをすることが好きです。

<例文4>では、playingが「playing tennis」をまとめて目的語となっています。

また、目的語に使われる不定詞と同じように形式主語が用いられることもあります。

<例文5>
I found it difficult reading this book.
私は、この本を読むことは難しいとわかりました。

<例文5>では、I found it difficultの部分で「難しいことがわかりました」と表し、その後reading this bookで「この本を読むことは」と言っています。

このように、不定詞のときのように形式目的語を用いる事があるのでitを「それ」と訳さない様に注意しましょう。

前置詞の目的語として働く動名詞(前置詞 + ~ing)

今まで見てきたように、動名詞は不定詞(名詞的用法)と同じような働きをします。
しかし、動名詞しか用いることができない場合があります。
それが、前置詞の後ろの目的語です。

<例文6>
I am good at playing tennis.
私は、テニスをすることが得意です。

<例文6>では、playing tennisが前置詞atの目的語になっています。

このように、「~すること」を前置詞の目的語として用いる場合は動名詞を使うようにしてください。

意味上の主語

不定詞では、意味上の主語を「for+目的語」の形で表しました。
動名詞の場合も意味上の主語があります。
次の<例文7>を見てください。

<例文7>
(1) I am sure of passing the exam.
私は試験に合格すると確信しています。
(2) I am sure of his(him) passing the exam.
私は、彼が試験に合格すると確信しています。

<例文7>(1)では、私が確信しており(I am sure)、合格するのもです。

一方、(2)では確信しているのは私ですが、合格するのはです。

このように、動名詞の前に所有格(または目的格)を置くことで意味上の主語を表します。

動名詞の意味上の主語:所有格/目的格 ~ing

まとめ

動名詞は「~ing」の形をしており名詞として働き、主語、補語、目的語に用いることができます。

今回は、動名詞の基本的な構造と使われ方について解説しました。
次回は、「完了形、受動形、進行形の動名詞」について解説したいと思います。

動名詞の演習問題はこちら↓

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