書籍

責任を受け入れ自由に生きたい人におすすめ
「技」を求める人の4つの条件
~藤原和博の必ず食える1%の人になる方法~

会社に属さず生きていきたい
場所に縛られずに生きていくためにはどうしたらいいのか

これはそんなことを考えている人に読んでもらいたい記事です。

前回、「経済的価値」か「経済以外の価値」、「権力志向」か「プロ志向」のそれぞれどちらを重視するかで4つの領域に分けられ、それぞれの領域で100人に1人になることがこれからの時代を生きていくには大切だと書きました。
さらに、4つの領域に共通のレアな人になるための3条件について書きました。

今回は、経済的価値を重視しプロ志向であるB領域の人たちが、100人に1人の存在になるために必要な4つの条件に付いて書いていきたいと思います。

どこでも稼げる人になるための4つの条件

「経済的価値」を重視しながら「プロ志向」のある、いわば「自営業タイプ」の人
組織に属しているか否かを問わず、自分の能力を磨いて、将来独立することを目標としている。一言でいえば「技」を求める人

この領域に属する人が求めているのは、「いつでもどこでも稼げる」ことだと思います。
私は時間や場所にできるだけ縛られたくないと考えていて、まさしくこの領域に属しています。

この領域で生きるために必要なことは、「自分で自分を高く売り込む」ことです。

自分で仕事を取れる人間になれ

条件4:社内自営業者になるか、なれないか

B領域を目指すには、まず何よりも「セルフエンプロイド」の意識をもって働くことが大切
セルフエンプロイドとは「自分で自分を雇用している人」という意味

サラリーマンであれば会社にマーケティング部や営業部があり、あなた以外の人が仕事を取ってきてくれます。
そして分配された仕事をやっていくことがあなたのしなければいけないことになります。
しかし個人で仕事をして稼いでいくためには、自分で仕事をとってこなければいけません。
そこであなたが会社に属しているなら、自分で仕事を取ってくることを意識しましょう。
今の会社ができる仕事を受注する、会社の強みを活かせる新しい領域を開拓する。
こういったことを意識して行動することは、将来自分のできる仕事を探し、自分を活かせる新しい仕事を見つけることに役立ちます。

さらにこれからは「何を」買うかよりも「誰から」買うかのほうが大切になってきます。
同じものであればあなたからかいたい、あなたに仕事を頼みたいと思ってもらうことが大切です。
その際に必要になるのが「教養」です。
一流の人ほど教養を大切にします。
いくら仕事ができたとしても、話していてもつまらない、考えが浅いと思われると次から仕事は頼まれなくなります。

この教養をつけるために著者が勧めているのが「読書」です。

読書ときくと、いまさら古い時間の無駄などと考えてしまいがちです。
しかし思考を深めたり、自分のことや相手のことを理解する力を身につけたりするのに読書は欠かせません。
本は著者が経験したこと考えたことが詰まっています。
もし読書をしなかった場合、あなたが考えたり理解したりする基になるのは、あなたが今まで生きてきて経験したことだけです。
しかし読書をすることで著者が経験したこと考えたことを追体験することでできます。
この追体験を基に今までとは違った新しい考え方や見方を身につけることが出来ます。
それにより考えが深まり、あなた自身のことについての理解度があがります。そして他の人が考えていることも理解しやすくなります。

相手が何をどう考えているのかを理解することは、仕事を受注ししっかりと結果を出すためには重要なことです。

稼げる技術を身につけ付加価値を上げろ

条件5:1万時間で技術を身につけたか、身につけていないか

1万時間で1%のプロになる
「環境要因」が必要条件
「1万時間以上の練習量」が十分条件

まずどうして1%の人間になる必要があるのかを考えたいと思います。

あなたはこの1か月で何人の人と会話をしましたか?
50人ですか、100人ですか?

のべではなく100人の知り合いもしくは新規の人と会話をしたとしましょう。
あなたが100人だったとするとその会った人たちもだいたい100人くらいに会っているはずです。
もしあなたが1%の人であれば、あなたがあった人たちはあなたにしか会っていないことになります。
100人の1%は1人だからです。
人は最近出会った人のことを思い出しやすいですので、あなたがもっている技術が100人に1人しか持っていない技術であれば、あなたの周りの人にとっては「あなたしか」持っていない技術だと感じるのです。
これがまず1%になることを目指す理由の一つです。

  • 若い時の苦労は買ってでもせよ

私も言われましたことがあります。
当時はよくわかりませんでしたが、最近はわかるようになってきました。
これは別に我慢してなにかをしろというわけではないと考えています。
例えばプログラミングの技術を身につけることを考えてみます。
まずは、プログラミングを理解することに苦労します。
そしてプログラミングを理解し仕事を受注すると、そこでまた苦労します。
そこでやめてしまうと技術を磨くことが出来ず100人に1人の存在にはなれません。
逃げずに仕事を受注し続けることでスキルを磨くことができ100人に1人の存在に見近づくことがます。
こういった技術を磨くことができるというのが苦労は買ってでもせよという意味だと思います。

けど私はそれだけではないと考えています。

若いうちに苦労して周りの人たちの役に立っていれば、将来自分が困った時に助けてもらえるかもしれません。
もし助けてもらえなかったとしても、周りの困った人たちの対処を見ておくことであなたが困った時にあなた自身で対処法を考えることができるかもしれません。
「若い時の苦労は勝手でもせよ」にはそういった意味もあると私は考えています。

この本にも次のように書かれています。

20代、30代のうちに周囲に貸しをつくっておくと、40代で独立して鎧を脱いだときに、周囲の人が助けてくれます

苦労を乗り越えることでスキルを磨き、将来の貯金もできると考えることも大事かもしれません。
ただ将来の貯金だと思って行動するのは危険です。そう考えて行動すると、その人の役に立っていないことが大半です。
まずはその人のために行動することが大切です。

こうしてあなたでないといけない状況を作ることが、これからの時代を生き残るための一番の方法です。

自分を宣伝しろ

条件6:知名度があるかないか

名刺をつくるなら、自分の情報ばかり盛り込むのは、かえって逆効果になりやすい。さりげなく雑談ができて、それが自分のひととなりを表すように工夫しましょう
毎回、価値を見出せたかどうかにこだわっていく
妙な見栄は捨てて、プロとしての自分のブランドだけで勝負すべき

サラリーマンであれば会社の名前やイメージを利用することが出来ます。
「あの会社に勤めている○○さん」「あれを売っている○○さん」といったように、あなたを思い出すきっかけが会社であることが多いです。
私もいまだに勤めていた会社がニュースになると私に連絡が入ったりします。
それくらい会社の名前というのは大きいです。

個人でやっていると自分で自分の知名度を上げるしかありません。
その時に大事なのが、「プログラミングができる○○さん」「旅行サイトを作っている○○さん」のようにあなたができることがきっかけになります。
あなたが何ができるかを周りに知ってもらうことが必要です。
とりあえずあなたに連絡してみよう、そう思ってもらう状況にしておくことが大切です。
先ほども書きましたが人は最近あった人のことを思い出しやすいです。
頭の片隅に「○○といえばあなたがいたな」と残してもらえる人を何人作っておくか、それが大切です。

そのためにはあまり宣伝しすぎることは問題です。
異業種交流会などのようなイベントで、ただただ自分の宣伝だけをしている人をみます。
たいてい宣伝されてる人の顔は興味がなさそうにしています。
確かにそれでも印象に残るのであれば問題ないかもしれませんが、私はそういった人に仕事を頼もうとは思いません。

私はとりあえず相手の話を聞き、相手が興味ありそうなことを聞き、そして少し自分が何をしているかを説明します。
その方がかえって記憶に残してもらえると私は感じています。

頭の片隅に自分を残してもらう、これを意識しています。

1人に耐えろ

条件7:自由、寂しさに耐えられるか、耐えられないか

孤独に弱い人は、B領域をのぼりつめることはできないでしょう

1人で仕事をするのと組織で仕事をすることの大きな違いは、すべてを一人で決めなければいけないことだと思います。
大きな会社であろうと小さな会社であろうと1人で決断しなければいけないのは社長1人です。
そしてその決断の責任を取らないといけないのも社長(もしくは会長)1人です。
社長以外は何か失敗したとしても上司と一緒に謝りに行くことで責任を取ってもらうことが可能かもしれません。

B領域の人は、自分で決断し、自分で責任を取り、自分を律する必要があります。
これは1人で戦っているように感じとても孤独を感じます。
同じような仕事をしていたり、同じように孤独を感じている仲間はいます。
もちろん家族もいます。
そういった人たちと話をしていると気持ちはやすらぎます。しかし最後は自分で決めないといけません。その見返りとして自由があります。

責任を受け入れ自由を取るか、自由ではなく安心を取るかそれはあなた次第です。


今回はB領域についてまとめました。
これからの成熟時代ではB領域を目指す人が増えます。
モノが溢れ欲しいものもない、贅沢をしたいわけではない、そういった時代では旅行などのような体験を求める人が増えます。
それにより場所や時間にとらわれたくない人たちが増えます。

そのためには
* 自分を自分で売り込む
* 自分にしかないスキルを身につける
* 自分を宣伝する
* 孤独に耐える

ことが必要になります。

あなたももしB領域を目指すなら責任を受け入れ自由を手に入れましょう!

「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」の他の章についても書いてますので読んでみてください。

<藤原和博の必ず食える1%の人になる方法に関するブログ>

はじめに
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オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。