英文法

動名詞と不定詞の違いまとめ。それぞれの違いをわかりやすく解説。

学生
学生
動名詞ってどうゆう時に使うの?
不定詞との違いは?
先生
先生
動名詞と不定詞は同じように使ったりしますが、意味が変わってしまう事があります。
今回は、動名詞と不定詞の違いについて勉強してみましょう。
<この記事でわかること>

動名詞と不定詞の違いについて

動名詞、不定詞とは

動名詞は、「~ing」の形で「~すること」という意味になり名詞の働きをします。
不定詞は、「to + 動詞の原形」の形で3用法(名詞的、形容詞的、副詞的)などの働きがあります。

よく同じように考えられがちな、動名詞と不定詞の名詞的用法の違いについて見ていきましょう。

動名詞には副詞的、形容詞的な用法はない

不定詞の名詞的用法は「~すること」という意味になり、動名詞と同じような意味になります。
しかし、不定詞には形容詞的用法、副詞的用法と言った働きがありますが、動名詞にはそのような働きはありません。

動名詞:名詞としてしか働かない
不定詞:名詞以外にも、形容詞や副詞のような働きがある

前置詞の目的語に使えるのは動名詞のみ

動名詞も不定詞も、動詞の目的語になることができます。

<例文1>
動名詞:I like playing baseball.
不定詞:I like to play tennis.
私は、テニスをすることが好きです。

<例文1>では、動名詞でも不定詞でも動詞(like)の目的語であり、ほとんど同じような意味になります。
中学校でも、これらの書き換えは良く問題として出されます。

一方、前置詞の目的語として用いることができるのは動名詞のみになります。

<例文2>
動名詞:I am good at playing tennis.
不定詞:I am good at to play tennis.×使用できない
私は、テニスをすることが得意です。

<例文2>では、動名詞playing tennisが前置詞atの目的語になっています。
しかし、不定詞は前置詞の目的語として用いることができません。

このように、「~すること」を前置詞の目的語として用いる場合は動名詞を使うようにしてください。

前置詞の目的語に使えるのは動名詞のみ

意味上の主語

動名詞も不定詞で異なる点として、意味上の主語があります。

<例文7>
動名詞:I am sure of his(him) passing the exam.
私は、彼が試験に合格すると確信しています。

<例文7>では、私が確信しているのは、が合格することです。

このように、動名詞の意味上の主語は、動名詞の前に所有格(または目的格)の形で置きます。

一方、不定詞では意味上の主語にfor, ofを用います。

<例文8>
(1) It is easy for him to pass the exam.
早く起きることは彼にとっては簡単です。
(2) It is kind of you to help me.
 私を助けてくれてあなたは親切です。

<例文8>(1)では、試験を合格するのは彼(him)であり、(2)では私を助けてくれるのはあなた(you)です。
基本的に用いられるのはforです。

ofを用いるのは(2)のように人の性質に関する形容詞が用いられているときです。
なので、不定詞の前にforがあれば意味上の主語を疑うようにしてください。

動名詞:所有格・目的格を動名詞の前に置く
不定詞:forまたはof+目的語の形で不定詞の前に置く

動名詞と不定詞で意味が異なる文

<例文1>では、動名詞と不定詞で置き換えることが可能でほぼ同じような意味になると書きました。
しかし、動名詞と不定詞で意味が異なり置き換えができないことがあります。
例えば、次の例文を見てください。

<例文3>
(1) I stopped talking to Mike.
  私はMikeと話すのをやめた
(2) I stopped to talk to Mike.
  私はMikeと話すために立ち止った

(1)は動名詞を使っていて、「私はMikeと話すのをやめた」という意味になります。
一方、(2)は不定詞を使っており、「私はMikeと話すために立ち止った」という意味になります。

このように動名詞と不定詞は使い方によって意味が変わってしまいます。
ではどうして意味がかわってしまうのでしょうか。

動名詞は過去、不定詞は未来を見ている

動名詞を使う時は、過去(もう終わっている)を意味しており、話し手としては客観的なイメージになります。
一方、不定詞は、未来(これからする)を意味していて、積極的(主観的)なイメージになります。
先ほどの<例文3>を見てみましょう。

動名詞の場合は、すでにMikeと話している(過去)ことをstop(やめる)ことになります。
ですので、順番的にtalking to Mikeが先(①番目)で、stopが後(②番目)になります。

不定詞の場合は、これからMikeと話をするためにstop(立ち止る)ことになります。
順番的には、stopが先(①番目)で、talk to Mikeが後(②番目)になります。

動名詞:過去を意味しており、客観的なイメージ
不定詞:未来を意味しており、積極的なイメージ

まとめ

動名詞と不定詞は置き換え問題がよく出ることもあり、同じような働きがあると考える人が多いです。
しかし、不定詞にしかない働き、動名詞しか使えない場合、それぞれで意味が異なる場合があります。
それらについてしっかりと把握してください。

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オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。