英文法

英文法の中で一番大事なのは文型!!文型をやり直そう!

学生
学生
学校で文型について学んだけど、何が重要なんだろう?
先生
先生
英語は日本語とは構造が大きく変わっていて、文型を意識しないと訳せないんだ。
学生
学生
けどだいたいで訳すことってできるし。。。
先生
先生
文型を意識しないと誤訳のもとになるんだ!その辺から学んでみよう。
<この記事でわかること>

文型がどうして大事なのか
英語の文型の意味(文型とはなんなのか)
それぞれの文型の見分け方

Contents
  1. 英語を学び直すならまず文型を!
  2. 文型がどうして大事なのか
  3. 文の要素について
  4. 第1文型(S + V):SはVする
  5. 第2文型(S + V + C):SはCだとVする(CにVする)
  6. 第3文型(S + C + O):SはOをVする
  7. 第4文型(S + V + O1 + O2):SはO1にO2をVする
  8. 第5文型(S + V + O + C):SはOがCだとVする
  9. まとめ

英語を学び直すならまず文型を!

前回、前々回と英語を教えるのに私が大切だと考えていることについて書きました。

https://www.goodambition.biz/goodambition/english-1/

英語を学び直したい!それなら英文法は完璧を目指すな!! https://www.goodambition.biz/goodambition/english-1/ https:...

今回は、英文法の中でも一番の基本となる文型について書いていきたいと思います。

文型がどうして大事なのか

英語は語順が大事!2つのことを意識することから始めよう。にも書きましたが、英語は語順がとても大切です。
日本語と違い語順が変われば意味も変わってしまいます。

I gave a present my child.
これはどうおかしくても「プレゼントに私の子供をあげた」という意味になります。
長文を読む際にも、文型を意識しながら読まないと間違って解釈してしまうことになります。

「この訳になるからこの文は第〇文型です」

質問に対してこう答える学生は多いです。

しかし、これは間違っています。

文型が先にあって日本語訳があります。

「この文は、この文型になるからこの訳になります。」

こう言えるようになりましょう。

英語には大きく分けて5つしか文型がありません。
必ずどれかになりますので、慣れればすぐに判断できるようになります。
ではそれぞれ見ていきましょう。

文の要素について

まず、文型を作る要素となる、主語、動詞、目的語、補語について見ていきましょう。

主語(S:Subject)

主語とは、日本語における「誰が」「何が」にあたるところです。
主語になることができるのは、「名詞」および「名詞の働きをする語句」になります。
名詞の働きをする語とは、動名詞や不定詞などの名詞句、that節などの名詞節になります。

文の初めに出てきた名詞が基本的には主語になります。
ただし、前置詞のついた名詞が主語になることはありませんので注意してください。
前置詞+名詞は、形容詞または副詞の役割をします。

  • 主語(S:Subject):「名詞」「名詞の働きをする語句」

動詞(V:Verb)

動詞は、「話す」「聞く」「食べる」のような「~する」という動作を表す語句です。
動詞には、大きく分けて他動詞と自動詞の2種類の動詞があります。

他動詞(Vt:transitive verb)

他動詞とは、次で説明する目的語が必ず必要な動詞のことです。
transとは、向こう側へという意味を持ちます。
transitはこちらからあちらへの「乗換」の意味であり、translateはこちらの言語からあちらの言語への「翻訳」という意味になります。

transitibe verbとは、主語から目的語へ働きかけをする動詞ということになります。
働きかけをする動詞なので必ず目的語が必要になります。

動詞が目的語を必要とするかどうかがポイントになる問題も多いですので普段から他動詞に目的語があるかどうかを意識するようにしてください。

自動詞(Vi:intransitive verb)

他動詞と異なり、目的語を必要としないのが自動詞です。
inは否定の意味を持ちます。
ですので、intransitive verbは主語から目的語への働きかけをしない動詞となります。
簡単に説明すると、動詞だけで完結することになります。

世の中にある動詞の多くは他動詞であるため、自動詞となる動詞を覚えるようにしましょう。
そして、自動詞は後ろの目的語をおいてはいけないということを覚えておいてください。

  • 動詞(V:Verb):他動詞(目的語が必要)、自動詞(目的語を必要としない)

目的語(O:Object)

目的語は、動作の対象となるものです。
日本語の「~を」「~に」にあたるのが目的語です。
目的語になることができるのは、主語と同じく「名詞」および「名詞の働きをする語句」となります。

  • 目的語(O:Object):「名詞」「名詞の働きをする語句」

補語(C:Complement)

補語は、主語、動詞、目的語を補う語句になります。
compleは、「完全に満たす」という意味になります。
completeは、完全い満たすことから「完全な」という意味であり、accomplishは「達成する」という意味になります。

complementは「完璧に満たす語句」という意味で、補語は「文を完成させるのに補われる語句」ということになります。
反故になれるのは、「名詞」「名詞の働きをする語句」そして「形容詞」になります。

  • 補語(C:Complement):「名詞」「名詞の働きをする語句」「形容詞」

形容詞(adjective)と副詞(adverb)

あなたは形容詞と副詞の違いを説明できますか?

英語を教えていると、形容詞と副詞の違いが曖昧な人が多いです。
ここで一旦整理しておきましょう。

  • 形容詞:名詞を修飾する
  • 副詞:名詞以外を修飾する

この概念を基に次の例文を見てください。

<例文1>
(1) 「私は簡単な本を見つけた」
(2) 「私は簡単に本を見つけた」

(1)は、「(簡単な)本」と本という名詞を修飾(説明)しています。ですので、「簡単な」は形容詞になります。
一方(2)は、「<簡単に>見つけた」と動詞を修飾(説明)しています。名詞以外である動詞を修飾しているので副詞となります。

文型を把握するうえで大切なことが、「副詞は文の要素にならない」ことです。
文法問題で既に文の要素が揃っている場合は副詞を答えるということはよく出る問題なので覚えておいてください。

一度ここまでをまとめておきます。

文の要素

主語(S:Subject):「名詞」「名詞の働きをする語句」
動詞(V:Verb):他動詞(目的語が必要)、自動詞(目的語を必要としない)
目的語(O:Object):「名詞」「名詞の働きをする語句」
補語(C:Complement):「名詞」「名詞の働きをする語句」「形容詞」
*副詞は文の要素にならない

では、これらを基に文型について見ていきましょう。

第1文型(S + V):SはVする

第1文型は、主語(S)と動詞(V)からのみ成り立っています。
目的語を持たないことから、第1文型に使われる動詞は自動詞になります。

<例文1>
My aunt lives in this town.
(私のおばさんはこの町に住んでます。)

先頭にあるMyは「I の所有格」で「私の」という意味を持ちます。
Myは次の名詞が私のものであることを説明している語句で、名詞ではありませんので主語になれません。
そして次の「aunt(おば)」が初めに出てくる名詞ですので、先頭のMyと合わせて「My aunt(私のおば)」を主語(S)と考えます。

続いて出てくるliveは目的語を必要としない自動詞(Vi)です。

そして、in this town(この町の中に) は前置詞inのついた名詞です。
「前置詞+名詞」は形容詞または副詞の役割をします。
今回は修飾する名詞がないので副詞と判断します。

副詞は文の要素になれないので、今回は「S + V」の第1文型ということになります。
よってこの訳は、「私のおばさん(S)はこの町に住んでいます(Vしている)。」という意味になります。

第2文型(S + V + C):SはCだとVする(CにVする)

第2文型は、主語(S)、動詞(V)そして補語(C)から成り立っています。
第2文型も、第1文型と同じく目的語を持たないので使われる動詞は自動詞になります。
この自動詞の後ろに来る語句の品詞により第2文型を判断します。

S + V + 形容詞(C)

まず、<例文2>を見てください。

<例文2>
He looks happy.
(彼は幸せそうに見える)

先頭に出てくるHeは「彼が」「彼は」の意味になる名詞です。
Heは主語にしかなれませんので、これが主語になります。
lookは動詞なのですが、「~に見える」という意味の自動詞(Vi)にも、「~をじっと見る」という意味の他動詞(Vt)のどちらにもなれます。
ですので、この段階ではまだ判断できません。
そこで更に見ていくことにしましょう。

looksという動詞の後ろに、happyという形容詞があります。
形容詞は名詞を修飾するか補語になるかのどちらかです。
今回は修飾する名詞がありませんので補語(C)ということになります。
このことから、目的語を持たないことがわかるのでlookは自動詞で「~に見える」という意味になります。

これらのことから、この文は「第2文型(S + V + C)」ということになります。
よって、「彼(S)は幸せそう(C)に見える(Vする)。」という訳になります。

S + V + 名詞(C)

続いて、次の<例文3>を考えてみてください。

<例文3>
He became a doctor.
(彼は医者になった。)

<例文2>と同じく主語はHeになります。
そして、becameという動詞はbecomeの過去形で、「~になる」という意味の自動詞、「~に似合う、ふさわしい」という意味の他動詞のどちらにもなれます。
そこで更に見ていくと、次に出てくるのが「a doctor」という名詞です。
名詞は、補語、目的語のどちらにもなれます。

形容詞であれば補語だと判断できるのですが、名詞だと判断できません。

では、これをどう見極めるのでしょうか。
次の図を見てください。

<例文3>の動詞をbe動詞(am, are, is)に変更しています。

今回の文では、動詞をbe動詞に変更しても意味がある文になりました。

この場合、a doctorは補語であり、becomeは自動詞であったということになります。
よって<例文3>の訳は「彼(S)は医者(C)になった(Vした)。」となります。

be動詞に変更して意味が通じない文になった場合は次の第3文型ということになります。

第3文型(S + C + O):SはOをVする

第3文型は、主語(S)、動詞(V)そして目的語(O)から成り立っています。
第3文型以降は、目的語を持つので使われる動詞は他動詞になります。

<例文4>
He plays soccer very well.
(彼はとても上手にサッカーをする。)

第2文型と同じように、先頭に出てくるHeが主語(S)になります。
そして、playが動詞になります。
playは、自動詞であれば「遊ぶ」など、他動詞では「(球技など)をする」などの意味になります。
この段階では判断できないので、次を見てみるとsoccerという名詞があります。
ここで、先ほどと同じように動詞をbe動詞に変換してみましょう。

動詞をbe動詞に変更すると意味がない文になりました。
この場合、soccerは目的語であり、playは他動詞であったということになります。
よって、「彼(S)はとても上手にサッカー(O)をする(Vする)。」という訳になります。

ここで、第2文型と第3文型の見分け方をまとめてみましょう。

第4文型(S + V + O1 + O2):SはO1にO2をVする

第4文型は、主語(S)、動詞(V)そして2つの目的語(O)から成り立っています。

<例文5>
He showed his sister the picture.
(彼は姉に写真を見せた。)

第2文型、第3文型と同じように、先頭に出てくるHeが主語(S)になります。
そして、showの過去形であるshowedが動詞(V)です。
showの後ろにあるhisは「Heの所有格」で「彼の」という意味になり、sisterと合わせて「彼の姉」という意味になります。
teacherは名詞ですので、補語にも目的語にも慣れます。
ここで、第2,3文型の見極め方と同じで動詞をisにしてみます。

He is his sister.
(彼は彼の姉です。)

これは意味のわからない文になってしまいますので、his sitserは目的語であると判断します。

ここまでは第3文型と同じです。
第3文型と異なるのは、次のthe pictureです。
pictutreも名詞なので文の要素OまたはCになります。
この判断にもbe動詞を用います。

上の図の様に、his sister と the picture の間にbe動詞を入れます。

His sister is the picture.
(彼の姉はは写真です。)

この文では意味がわからないので、the pictureは目的語と判断します。

よってこの文は、S + V + O1 + O2 の第4文型ということがわかり、「彼(S)は姉(O1)に写真(O2)を見せた(Vした)。」という訳になります。

続いて最後の第5文型になります。

第5文型(S + V + O + C):SはOがCだとVする

第5文型は、主語(S)、動詞(V)、目的語(O)そして補語(C)から成り立っています。

<例文5>
He call his siter Emi.
(彼は姉Emiと呼んでいます。)

第2文型、第3文型と同じように、先頭に出てくるHeが主語(S)になります。
そして、callが動詞(V)です。
callの後ろの his sister は第4文型と同じ考え方から目的語と判断できます。
最後のEmiの判断方法も第4文型と同じです。

上の図の様に、his sister と Emi の間にbe動詞を入れます。

His sister is Emi.
(彼の姉はEmiです。)

この文は意味がある文なので、Emiは補語と判断します。

よってこの文は、S + V + O + C の第5文型ということがわかり、「彼(S)は姉(O)をEmi(C)と読んでいます(Vしている)。」という訳になります。

今回はEmiという名詞が来ましたが、形容詞が来た場合はその瞬間に補語(C)だと判断が出来ます。

ここで、第4文型と第5文型の見極め方をまとめておきます。

まとめ

英語の文型は全部で下の5つです。

文型まとめ

第1文型(S + V)
第2文型(S + V + C)
第3文型(S + V + O)
第4文型(S + V + O1 + O2
第5文型(S + V + O + C)

この中で判断が難しいのが、「第2文型と第3文型」「第4文型と第5文型」です。
それぞれは次のように見分けます。


今回は、英語を学ぶ上でとても重要な文型について書きました。
英語は語順がとても大切です。
英文法をいきなり完璧に理解する必要はありません。
しかし、文型についてはこの時点でしっかりと理解しておぎてください。

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オンライン塾経営者(大阪大学工学部出身の元開発技術者) 自身も家庭教師や塾講師として働きつつ、後輩の育成やオンライン塾を経営しています。 私自身も約10年にわたり家庭教師や塾講師として100人以上の受験生と向き合ってきました。 色々な学生、保護者の方とかかわる中でよく質問される内容や、受験に必要な内容について書いています。 独学で頑張っている人たちへ勉強計画や悩み相談なども受け付けていますので気軽にお問い合わせください。 就職活動や資格の勉強などで悩んでいる方もご連絡ください。 教育・就活、書籍、食べ歩きに関するお話がメインです。 最近取り組んでいること プログラミング、筋トレ、マラソン、ライティングスキル向上etc. 苦手なことを克服しようと頑張っています。